ステージ3:不調なハンドリングを克服してポジションアップ 砂丘ステージをノートラブルでクリア

2022年1月5日
No. PD22-03

ビバークで取材を受ける菅原照仁 0L3A1234.jpgビバークで取材を受ける菅原照仁

整備点検を行う日野チームスガワラ 0L3A1342.jpg整備点検を行う日野チームスガワラ

 4日の行程はアル・カイシュマ~アル・カイシュマ。ループ状のコースで255.31kmSS(競技区間)が行われ、競技用のハイブリッドシステムを搭載した日野チームスガワラのHINO600シリーズはトラック部門総合22位でゴール。この日までの累積順位を一つ上げて総合22位とした。

 この日のSSは当初アル・アルタウィヤからアル・カイシュマに向かうルートで行われる予定だった。ところが悪天候でアル・アルタウィヤのビバーク地が水没。3日のビバーク地がアル・カイシュマに変更された。これに伴って4日は元のSS(競技区間)の後半部分を使い、アル・カイシュマにゴールするループコースで行われた。
 具体的にはアル・カイシュマのビバークから214.33kmのリエゾン(移動区間)で元のSS113㎞地点に向かい、そこをスタート地点として競技を実施。路面は前日と同じく砂地の高速ピスト(未舗装路)を走りながら砂丘を越えて行く。とりわけ168㎞地点から始まる高く大きな砂丘地帯がこの日の難関となった。

 HINO600シリーズの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組はこのSSを慎重にアタック。フローティングマウントのキャパシタケースが走行中に動いて車体の挙動に影響を及ぼすため、細心の注意を払いながら砂丘越えに挑み、無事スタート時の25番手から22位にまで順位を上げてゴールした。それ以外はSS中はトラブルなく推移。この結果により累積順位も22位に浮上した。
 5日は今大会最長465㎞のSSに臨み、終了後は首都リヤドに到着する。

菅原照仁
今日はトラブルはありませんでしたが、サスペンションを介して積んであるキャパシタのケースが走行中に動きます。相応に重量があるため、その動きが路面と振動の振幅が合うと大きな慣性力となって車体後部を跳ね上げたりする。それが起きないよう抑えながら速く走るのに苦労しました。

望月裕司
雨の影響で砂が重かったですが、負荷を掛ける時間がそれほど連続しないのでエンジンにとっては問題ないステージでした。ハイブリッドシステムのエラーもSS終了後に出たので競技には影響していません。

染宮弘和
ナビゲーター用の液晶画面はロードブックのほか、トリップや方位など全ての情報を表示する仕組みです。ロードブックを渡されるのはスタート直前ですが、みんな同じ条件なので良いと思います。マーカーで書き込んだりは出来ないので、その場その場で対応する感じです。

ビバークでメカニックと打ち合わせる染宮弘和 0L3A1261.jpgビバークでメカニックと打ち合わせる染宮弘和

作業内容を話し合う望月裕司 0L3A1254.jpg作業内容を話し合う望月裕司

サイト内検索